インプラントを長持ちさせるためには細やかなケアが重要です。

天然歯の場合は歯根と骨の間に歯根膜があるため咬合したときに沈下します。しかしながら、インプラントの場合はフィクスチャーが骨にダイレクトに固定されているため、沈下量は低くなります。そのために、天然歯と同等の咬合を与えるとインプラントに加重負担がかかり補綴物の破損、インプラントのロスト等の問題が生じてきます。そのためインプラントの調整は歯根膜がない事を考えて天然歯よりも低く調整する必要があります。


インプラントは噛む強さや方向の変化といったものをほとんど許容しません。少し極端な言い方ですが、強く噛んだときは当たりすぎになったり、逆に弱く噛んだりするときには当たりすぎになる場合があります。当たりすぎと当たらなすぎはどちらが良いとはいえませんが、当たりすぎではインプラントが破損してしまいますから、むしろそれならば当たらなすぎのほうがまだ良いかと思われます。


しかしながら、当たらなすぎでは本当にいざ噛めなくなったり、顎の間接に支障が出てしまう恐れもあります。
では、入れ歯やブリッジならいいのかというとそうでもなくて、入れ歯は動きすぎて困り、ブリッジはそもそも動きすぎて歯同士を連結すること自体が問題になってきます。インプラントをどれくらいの強度で噛ませたら良いのかは、以前から議論はされてはいますが、未だ結論としては出ていないのが現状になります。

あの小さな歯に意外と大きな負荷がかかっていることが分かると思います。ですから、奥歯には2〜3本の根があり、骨にがっちり支えているわけです。歯には上下方向に圧力がかかるわけではなく、横に倒そうとする力が加わります。それでは次に歯の形を見てみてください。

上顎の前歯から6番目にある第一大臼歯では、基本的に頬側に2つ・舌側に2つ高い山があって、その間は深い谷間になっています。
これと噛み合う下顎の第一大臼歯は、同じように頬側と舌側に2つずつの山があり、それぞれの山谷が噛みあって初めて機能します。上下の歯が噛み込んでいく方向は単純な上下運動だけではなく、山の斜面に沿うように左右にスライドする動きが加わります。

野菜のように繊維質の多い食べ物を咀嚼するときは、歯をわずかに左右の動かします上下の山と谷が噛み込んだ位置で止まります。インプラントを長持ちさせるために始めの手術と初期固定が非常に大事になってきますから、もちろんベテランのお医者さんを選ぶのも大事です。