抜けたら二度とは復活しない永久歯を人工の歯で復活させようとする方法がインプラント治療になります。ブリッジや入れ歯も人工的な歯になりますが、インプラントとの大きく異なる点は、歯根があるかどうかということになります。
総入れ歯は義歯床ごとかぶせますが、健康な歯を支えに人工の歯をつけるブリッジにも歯根はありません。


インプラントは差し込むとか植え込むという意味になります。人工の歯根を歯槽骨に植え込んでいき、歯槽骨と一体化してしっかり固定されたところに人工の歯を装着します。インプラントは、人工の歯根と人工の歯を兼ね備えた人工歯の完成形になります。金属の爪ものを入れると金属イオンの溶出が起こるので、人によっては少なからず身体に害が生じますが、インプラントに使うチタンの特性から、そのような心配は必要ありません。




インプラントのオーダーメイドの人工歯ですが、インプラントが日本で本格的に利用されるようになったのは1980年代の頃になります。インプラントが実用化されるきっかけとなったのが、人工歯根の素材「チタン」の加工技術が進歩したのにほかなりません。


失った歯の代わりに人工に歯を埋めるという発想は、以前から存在していました。チタンは金属ですが、身体との馴染みがよく、一般的に身体の中に金属を入れると溶けて拒絶反応を起こすというようなことはありません。しかも噛む力に耐えれるけの強度ももっています。

インプラントは、
・フィクスチャー
・アバットメント
・上部構造

の3つの部品から構成されています。それぞれは互いにネジで連結されますて、フィクスチャーはあごの骨と結合して歯根の役目を果たすチタン製の部品で、ネジのような形をしています。

歯間を切り開いて顎の骨にそのフィクスチャーを埋め込み歯間を縫合します。その状態で下顎なら3〜4ヶ月、上顎なら6〜7ヶ月の期間待ちます。そして、しっかりと骨と結合してから、再び歯肉を切り開き、フィクスチャーに「アバットメント」をネジで固定します。

アバットメントは上部構造を直接支える人工歯根の一部です。そして型どりをして上部構造である「歯」を固定します。インプラント治療には一般的にフィクスチャーを埋め込むときと、アバットメントを取り付けるときの2回の手術が必要になってきます。

日本は高齢化社会に入っていますので、最新の歯の治療法として今後増えていくのがインプラントです。

入れ歯、ブリッジ、インプラントにどのような違いがあるのかを知らない人がまだまだ多くいるのが現状です。しかし、正確な知識さえ身に付けておけばいざというときに不安に陥る心配もありませんし、インプラント治療も決して不安に感じることもなくなると思います。